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ロングインタビュー第8回

情報科学部 システム工学科 4年 山際 納月さん

情報科学部 システム工学科 4年 山際 納月さん
(大学案内2018「Voices」掲載)

「何気なく聞く『音』にも付加価値を。そのためにもっと研究を深めたい」
【「サウンドデザイン」を知ったことで見えた、学びたいこと】

音楽のジャンルの中ではロックが好きで、高校時代は軽音楽部に所属しドラムを演奏していました。将来は「音」を扱う職業に就きたいと考えていましたが、音に関する研究分野を持つところは少なく、進路を決めかねていました。広島市立大学の出前講義を受けた際に、市大の「システム工学科」には、「音」が人にもたらす影響について研究する「サウンドデザイン」という分野があることを初めて知り、まさに自分が思い描いていた学びだと感じました。そこから、私の目指す進路が決まりました。

【一からの挑戦だったプログラミング】

普通科の高校だったため、プログラミングの知識はなく、初めて取り組むことばかりでしたが、基礎から丁寧に指導してもらえ、一歩ずつ学びを深めていくことができました。印象に残っているのは、3年次の1年間を通じて行った「システム工学実験」です。これまでに習ったこと、身に付けたことを生かし、基盤の「はんだ付け」からコントローラーの製作、制御プログラムの構築まで、すべてを自分たちで行って、「自走式ロボット」を製作しました。製作していくにつれ、もっとこうしたい、さらに良くしたいとの思いが強くなり、夢中でプログラムを書きました。つまずいても一つ一つ相談しながら進めていくことで、乗り越えていきました。自分たちが製作したロボットが動き始めた瞬間はとても感動的で忘れられない経験です。

【インターンシップで見つけた、自分の目指す道】

私が所属している「サウンドデザイン研究室」では、インターンシップで自動車業界の企業を訪れます。その際に、車のエンジン音が運転手に与える影響について学び、「音」は「もの」の付加価値を高めることができる存在であることを知りました。今後は、大学院に進んで研究を深め、「音」によって付加価値を高めた製品の開発に携わることが目標です。

【個性的な3学部が集まるサークル活動】

研究以外の面では、楽器の演奏をしていた経験を生かし軽音楽部に所属しています。主に大学祭やその他の発表に向けて、いくつかのグループに分かれて日々練習をしています。昨年度は部長を務めていましたが、個性的な3学部の学生をまとめる苦労を経験しました。連絡が各自に確実に届くように伝達方法を工夫するなど、大変な部分もありましたが、サークル活動で得たものは、将来生かすことのできる貴重な経験になっていると思います。こうした課外での活動は、分野の違う人たちとの交流の輪を広げてくれます。積極的に参加することで、大学生活をより充実したものにしてください。