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参加学生レポート「東広島アグリデザインプロジェクト」(2021年度~2023年度)

今回は、2021年度から継続して実施している「東広島アグリデザインプロジェクト」参加学生のレポートから一部抜粋してご紹介します。「東広島アグリデザインプロジェクト」は、産地での収穫?加工?販売体験を通して、デザインがどう機能できるか探り、その有効性を検証?確認することをねらいとしたプロジェクトです。2021年度はねぎベーゼ、2022年度以降はブルーベリージャムを企画し、パッケージデザインや売り場づくりに取り組みました。東広島市豊栄で収穫?加工した商品を現地の農場や道の駅で販売する試みは、地元農産物の魅力を伝えるきっかけにもなっています。

【 2021年度?

アグリ学生レポート画像2021.1.2【Dさん】 販売の際には、ターゲットに届くデザインの重要性を実感しました 。子供の目には止まったものの、保護者の心を動かすことが難しかったです。可愛いだけじゃない商品自体の魅力を伝える力が足りなかったと感じました。逆に、100体のキャラクターがお客さんとの会話のきっかけになったことは良かった点だったと感じました。キャラクターを導入に使う事ができ、購入にも繋がりました。販促物をふくめたパッケージデザインを行うことなど世界観作りの重要性も感じました。

 

アグリ学生レポート画像2021.7

【Iさん】 販売場所の「トムミルクファーム」は休日の家族連れ層が多いためキャラクターのテーマを「家族」にし、家族連れをターゲットにすることにしました。
 どんなにデザインがよくてもお客さんは牧場を目当てにこられている方ばかりであるので、宣伝方法に苦労しました。試食販売を行ったことで興味をひけたものの、試食以外でのアピールがうまくいかなかったことは反省点です。しかし制作していたリーフレットは試食販売中のお客さんへの説明にとても役に立ち、良かった点でした。お客さんはねぎベーゼの実際の活用方法が一番気になっていたようなので、そのことをリーフレットに記載していたことが功を奏しました。

アグリ学生レポート画像2021.8.3【Uさん】 実際にデザインするものの作業工程や、食べてみたときの味など自分たちの肌で感じたことをデザインに組み込むと、初めてねぎベーゼを見た人にもどのような商品なのかが伝わりやすくなると感じました。
 今回の課題を通して、商品を販売する際に最も重要なのはその商品の品質であるけれども、そこにデザインの力が加わることでさらに手に取ってもらいやすく、興味を惹きつけるものになるということがわかりました。

 

アグリ学生レポート画像2021.9【Sさん】 私のチームは「Farmily」という農場からの新鮮な食品を家庭の食卓に届けることをモットーにしたブランドを立ち上げ、私はラベルやショッパーなどの設計を主に担当しました。ねぎベーゼの魅力を引き出すためのデザインであることを重きに、商品を見つける楽しさや手に取る楽しさ、持ち帰って開封するときの楽しさを味わってもらえるような設計にし、開けた後も残しておきたくなるようなデザインにしています。
 パッケージデザインが及ぼす商品の販売促進への影響に興味がありこの専攻を志望しているので、今回の制作は私個人にとってはとても貴重な経験になりました。

 



【 2022
年度?

アグリ学生レポート画像2022.1.2

【Nさん】 グループ制作では、個々の意見を尊重しながらそれぞれに仕事を振り分けたり、デザインのテイストを合わせていったりするところがとても難しかったですが、楽しく制作に取り組んだ結果良いものが完成したので、とてもやり甲斐のある課題でした。他のグループたちとのテイストの違いも見比べてみるのがとても楽しかったです。

アグリ学生レポート画像2022.2.2【Fさん】 一次産業から三次産業に至る過程を自らの手で実感することができた。また、人と人とのつながりを身をもって実感できた。
 デザイナーとして広告やプロモーション等を行っていくにあたって、そのものを作る身になることで「この良さを伝えたい」という視点が見えてくる。物事の本質を見るために多くの視点を持ち合わせることの重要性や「周りにあるもの」まで目を配りデザインをしていきたいと考えさせられる課題であった。

アグリ学生レポート画像2022.2

 

【Kさん】 私のBチームでは、ブルーベリージャムそのものというよりもパッケージに価値をつけて、すべて違うデザインにして選んで楽しんでもらうことを目標に取り組んだ。その結果、無事たくさんの人に一つ一つの商品をじっくり見てもらえて、立ち止まりも多く、デザインが計画していた通りの効果を為していた。
 売上はデザイン次第で大きく変わるということが分かり、自分自身のこれからの課題に繋げていこうと思った。

アグリ学生レポート画像2022.3【Sさん】 消費者の需要と商品の強みが一致しなくても売らなければならない状況は、仕事をする上では避けられないこともある。そんな中でどのように付加価値を生み、それをどう伝えるのかがデザイナーの腕の見せ所である。デザイナーに求められるものとブランディングを行う意味を改めて考えることができた。 
 

 

 

        アグリデザインプロジェクトの取組み

        デザインは社会の課題に対して、どのような手法や表現で解決していけるかということがその使命だと考えています。机上の考査や学内の評価だけではなく実践的な体験を通して学んで欲しいという思いでこのカリキュラムを準備しました。まさに臨床医学ならぬ臨床デザインです。学生が商品化した地域産品を実社会に出すためには、衛生管理、食品表示法の遵守、原価計算等、厳しいルールを学ぶ工程も踏んでいます。自らが収穫?加工し、ニーズを研究したデザインを販売するという体験実習は、おかげさまで評価も高く、志望動機にあげる高校生が毎年います。来年度も本プロジェクトを引き続き展開する予定です。

        【プロジェクト担当教員(代表) 納島正弘】

        地域展開型芸術プロジェクトバナー 

        お問い合わせ先

        広島市立大学事務局 
        教務?学部運営室 学部運営グループ
        電話:082-830-1501
        FAX:082-830-1823
        E-mail:gakubu&m.hiroshima-cu.ac.jp
        (E-mailを送付されるときは、&を@に置き換えて利用してください。)

         

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